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飛距離低下に悩むアマチュアゴルファーへ 。ドラコンチャンピオンが語る“超ベーシック”な飛ばし論

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ゴルフスイング飛距離の条件
下半身主導は無理に考えず
全身でクラブを引き下ろせ。

例えば…
天井に突き刺さったクラブを
全力で振り下ろす際に
下半身主導を意識しますか?

しませんよね(笑)。上半身の力を発揮するために、結果論下半身を使っている。ゴルフスイングだって同じです。クラブを速く加速させるために、身体の出力を上げることが必要、身体全体でクラブを加速させることを意識しましょう。

パーツでスイングを
考えてはいけない

──ヘッドスピードを最大加速させるためには、腕振りではなく下半身主導で切り返す、そういったレッスンが主流です。
三隅 クラブを全力で振っていくのに、スイングのパーツを切り取って考えるのはお勧めできません。例えば、下半身主導は意識してするものではなく、結果論そうであること。

──ではどんな意識でクラブを振るのが大切でしょうか。
三隅 まずクラブを扱う動作の中に、“押す”を省くこと。テークバックからダウンスイング、フォローに至るまで“引く”動作で行うことです。“押す”と“引く”ではボールに対してかけられるパワーが段違いです。

──“引いて引く”という理論がありますね。
三隅 はい、その理論には私も100%同意します。そしてクラブはあくまで全身運動で振ることが大切。例えばボールを速く投げたり遠くに投げたりする全力投球の際、フォームのパーツ一つひとつに意識はないはず。ゴルフスイングだって全く原理は同じです。

[ゴルフスイングは“引く”動作で振る]

正面でクラブヘッドを手に持ってもらい、グリップを“押す”、“引く”でパワーの入り方を検証してみてください。明らかなパワーの差を感じるはずです。

インパクトロフトを増やさないためには、ハンドファーストで打ち抜くことが必要になる。
ただハンドファーストを無理に意識しすぎるとスイングスピードを抑えてしまうため注意。

[飛ばしの絶対条件]

ドライバーショットは打ち出し角15度、スピン量2000回転弱が、最大飛距離が得られる初期条件です。この条件を満たすためにはティアップしたボールをアッパーで打ち抜かなければなりませんが、この際にインパクトロフトを増やさないことが大切。アッパー軌道に対してインパクトロフトが増えてしまうとスピン量を増加させてしまいます。

[クラブの引き下ろし方のタイプ別イメージ]

アウトサイドインでカットスイング傾向
▶グリップを 右膝方向に下す
➡インサイドに 補正できる

インサイドアウトプッシュアウト傾向
▶グリップをボール方向に下す
➡煽り打ちを補正できる

撮影=高橋淳司

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