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特集

緊急取材Ⅰ レジェンドが語るスコアリングパフォーマンス|カリー・ウェブ

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私から質問させてください。
読者の皆さんがクラブを替える動機って
何ですか?
────メジャー 7勝 カリー・ウェブ

レジェンド、カリー・ウェブさんを都内で取材できる貴重な時間を得ることができた。
この機会に聞きたいのは幾度もの勝利を挙げてきたスコアリングパフォーマンスの肝となるアドバイスだ。
BUZZ GOLFが掲げた質問テーマに対して彼女は自らのクラブセッティングについて語り始める。
その道具への価値観は参考にすべきだ。

メーカーさんは嬉しくないだろうけど(笑)
私はあんまりクラブを
積極的に替える方ではない、
慣れ親しんだ感覚が
何より大切ですからね。

メジャー7勝、米ツアー41勝、日本3勝という戦績を挙げてきたカリー・ウェブさん。ゴルフ歴が長いゴルファーはリアルタイムで観戦し、その強さに魅了されたことだろう。最強のライバル、アニカ・ソレンスタムとの対決は当時のファンは釘付けになったに違いない。そんなレジェンドが心がけるスコアリングの肝は最高レベルの技術をパフォーマンスに実現できるクラブセッティングにあるという。

ウェブ いいプレーをするためには信頼できるクラブは必須の存在です。あまりメーカーは喜ばないだろうけど、新作が出たからといって、すぐに替えるべきではない。長い時間の練習で馴染ませてきたフィーリング、そして実戦で培ってきた距離感覚を失うべきではないと考えるからです。かつて全英女子オープンで地面が硬めのロケーションの試合があり、バウンスが少ないウェッジが有利であると、ツアーサポートのススメもありトライした。でも思うようなソールアクションが馴染めず苦戦したのを覚えています。私の場合は試合によってセッティングを替える方ではない、それほど慣れ親しんだ感覚を大切にしているのです。

慣れ親しんだ感覚、トッププロにおいてその感覚こそが、クラブに求めるスコアリングパフォーマンスそのものである。ただそんなウェブさんも新作クラブが気になることはある・・・。

ウェブ もちろん、新作のパフォーマンスが気にならないといっては嘘になります。とくにドライバーですよね。毎年新たに登場するモデルには新たなテクノロジーが登場し、一応は注目しています。日本のゴルファーの皆様もきっとそうであるはず。でも毎年の伸び代はきっとあまりないのではないかと私は思っています。iPhoneで例えるなら、14をお使いの方が今年発売する15を購入したとしても得られる進化は体感的に少ないはず。でも12をお使いの方が15にチェンジしたら、その進化に驚くのは間違いない。ドライバーってそんな存在だと感じています。
ウェブさんが唯一グローバル契約しているギアメーカーが、『N・S・PRO』の日本シャフトだ。使用する全てのクラブに日本シャフトのプロダクトが装着されている。

ウェブ 私が日本シャフトのスタッフプレーヤーとして、そのブランドの代表としてプレーしていることは非常に誇らしく思います。製品精度へのこだわり、そしてより良いものを作るという姿勢は、私がプレーに追求している精度であったり大切にしている信念と共通していると感じています。彼らの製品には全信頼を寄せていますし、私のクラブセッティングでは日本シャフトの製品が軸になっていることも間違いない。シャフトはプレーヤーとヘッドを繋げる大切なパイプ役であり、そこに信頼したプロダクトがあると、ニュークラブのパフォーマンスの差を的確に感じられるので何よりも大切にしています。

Legend Golfer
Karrie Webb
カリー・ウェブ、
1974年12月21日生まれ、
オーストラリア出身。

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