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84歳で220ヤードのドライバーショットを放つあなたは誰ですか?|新春直撃!情熱的ゴルフ人に会いにいく4人目

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IPフィニッシュの美しい輝きは性能追求の証。

台湾でブレークしている「メタルファクトリー」。
謝敏男さんをはじめとするシニアプロや、こだわり派ゴルファーのハートを捉えている性能を、クラブエンジニアの松吉宗之氏が紐解く。

塗料の余剰重量を設計値に反映できる「MF」の強み

まず重心性能云々の前に、以前から私が「メタルファクトリー(以下MF)」で感心を持っていたのが“IPフィニッシュ仕上げ”にこだわり続けていること。美しさがブランドの主張そのものであることは間違いありませんが、そこには厳格な生産管理が要求されるのも間違いありません。

大量生産品のヘッド、生産工程で生まれる傷は通常、塗装で隠せる(誤魔化せる)もの。IPで傷は隠れない、傷を丁寧に鏡面研磨する一手間の工程に「MF」はこだわっていることを、エンジニアとして知って欲しいと感じます。

そして塗装しないということは、塗料分約5グラムの余剰重量を獲得できます。とくにドライバーの開発においてはその約5グラムは設計値に反映できるメリットが大きい。ほぼフルチタンの「MF」においては強みでしかありません。

美しさを表現するブランドのこだわり、そして美しさを表現する手の込んだ工程で生まれた余剰重量により性能を追求している至極のモデルが「MF」です。

ヘッド計測・解説
松吉宗之
まつよしむねゆき。ヘッドを数値化したパイオニア竹林隆光氏(フォーティーン)に師事し、多くの名器の設計をしてきたエンジニア。現在は自身が主宰するジューシー(株)にてオリジナルブランドの設計開発、またOEM 設計に携わる。

上級者ほど楽に飛ばせる“ど真ん中”な性能
A+DW

460㎤時代において、重心距離と重心深度の数値がほぼ同等であるモデルは、非常にバランスに秀逸なモデルであるという、確かな基準になります。その基本性能を壊さず、少しずつ飛距離にこだわっていることが感じられる重心高さなどの設計値は、ゴルフ歴が長い上級者ほど楽に飛ばせる性能を体感できるはずです。
謝敏男プロが“中高弾道なドローボール”を放って飛ばしている機能、それはやや大きめなフェースプログレッションに秘密があります。19.6ミリというFPはボールのつかまりをほどよく抑えられること、そしてシャフトからの重心が浅いためインパクトロフトが必要以上に増えすぎず、叩ける感覚をクラブが提供しているはず。シャフトの挙動がそのままボールコントロールに生きる感覚があり、“シャフト道楽”を楽しめるため、オーダーメイドクラブを求める上級者にとっては非常に完成度の高いドライバーだと言えます。

群を抜く飛び系のフェアウェイウッド&ユーティリティ

特徴は超低重心であり長重心距離であること。つまりぶっ飛び系な性能を持っており、市場にて独自の存在であると言っても過言でありません。元来、フェアウェイウッドは左に行きやすい性能にあるため、フェースアングルはマイナスに設定されていますが、「A+」の場合は長い重心距離がその役目を担っているため、フェースアングルはストレートで構えやすい。
ヘッド体積の異なる3Wと5W(UTも)において、ほぼ同じ重心設定であるのも稀。飛距離性能に優れる打ち応えは大きいロフト番手の方が顕著に感じられるはずです。

FW同様、超低重心であり長重心距離であり、ぶっ飛び系な性能が特徴です。ユーティリティはつかまりすぎを嫌う上級者が多いため、「A+」の操作性はうまくニーズにマッチできるはずです。ソールに重量が集約されているため、慣性モーメントが小さめであること、また低重心なため弾道が吹けないことなども、ボールを打ちこなせる上級者を意識している性能だと言えます。

問い合わせ/朝日ゴルフ株式会社 TEL078-793-8400

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