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ガッテン! 意味がわかると自信に繋がるゴルフクラブの真価な話(後)

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最強用語
“慣性モーメント”が
ウェッジで語られない訳、
ナゼ?

全てのクラブカテゴリにおいて、慣性モーメントの優位性が語られる中、唯一それが見られないのがウェッジだ。

ウェッジに求められる
フルショットしても
ボールを飛ばさない性能

芯を外した時に弾道のバラツキや飛距離ロスを抑える慣性モーメントの力。ドライバー〜アイアン、そしてパターに至るまでパフォーマンスの有効手段として重宝されているのは間違いない。だが唯一それを必要としていないクラブがウェッジである。

「ウェッジというクラブはラフに負けないヘッドのエネルギー(重量)を必要としながら、インパクトではエネルギー効率を下げていくことが必要。強く振ってもボールを飛ばさない性能が実戦で要求されているのです」(松吉氏)

ウェッジのフェース面の重心位置はネック側(ネック長が長いウェッジは特に)にあるという。重心位置をあえてセンターに持ってこないことで、エネルギーをボールに伝えないという意図があるのだ。

「サンドウェッジと同モデルで46〜52度のローロフトウェッジを選んだ場合、思うようにボールが飛ばせないというプレーヤーのフィードバックをよくいただきます。それはウェッジ同様に重心が打点(センター)になく、そもそも“飛びにくい”性能を持っているからです」(松吉氏)

そしてウェッジ選びで必要なのは重心性能云々ではなく、第一にソールパフォーマンスを重視することだと松吉氏は力説する。

「そもそもウェッジは、振り幅をコントロールして使うクラブであり、芝と接触するソールのパフォーマンスがボールへの影響を及ぼします。重心性能というよりもロフト角、そしてソールの形状、バウンスの大きさなど、ご自分の打ちたいショットに適切なパフォーマンスを発揮できるモデルを選ぶことが第一優先とするべきです」(松吉氏)

ウェッジ選びはソールパフォーマンスが命。自分が打ちたいショットに有効に働くソールタイプ(バウンス角)を選びたい。

Column
高重心ウェッジが
スピン性能に優れている
と言われている訳

トップブレードに厚みを持たせ高重心を謳ったモデルは、ギア効果によるスピン性能を積極的にアピールしている。が、ソールがいち早く芝につくウェッジでは、ギア効果というものがそもそも発生しにくい。ただ高重心ウェッジはフェース面(ロフト角)を維持できる効果が生み、結果ボールがフェースに乗りやすくスピン性能に有利に働くことが期待できる。

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