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アイアンショットがうまく打てるメカニズムを考える。|今月はとことんアイアン号!

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今さらではありますが手打ちは禁物!

ゴルフは物理のスポーツだ。
ボールに対してクラブヘッドをいかに無駄なくインパクトできるかが全て。
そんなロジックでパフォーマンスを考えるとそもそもショットを構成するメカニズムを知るか知らないで大きく差が出るのは当然だ。
このコーナーは世界のスイング理論を知り尽くす吉田洋一郎プロがアイアンショットを構築する基本的なメカニズムを解説。
あらゆるアマチュア向けレッスンで“手打ち”が否定される理由も理解できるはずだ。

解説
スイングコンサルティング
吉田洋一郎プロ
よしだひろいちろう。世界のあらゆる最新ゴルフスイング理論に精通するスイングコンサルタント。ゴルフネットワークでチャンピオンズツアーの解説を担当する。

Goddamn Takeda(62)

身体の運動量のベースとなるのは
肩の縦回転軸だ。

アイアンショットに限らず、全てのショットにおいて“手打ち”はミスの最大要素です。ではどうやって“手打ち”を克服するか・・・それは手の動きに身体の動きをしっかり加えることです。手と身体が同じ運動量になるよう、腕を振り切る分、身体には回転運動を加えていかなければなりません。

身体の回転を実践するためには、スイングがそもそも2つの軸で構成されていることを理解すべきです。まずは正面から見た身体の中心軸があること、主に左右の動きに対する精度を担います。そしてもう一つが肩の縦回転軸、とくにショットプレーンを担うこの軸が構築できているかが、アイアンショットにおける正確性の肝であることは間違いありません。

意識したいのは身体の正面全体を大きな面と感じて回転させること。そしてその回転軸の角度の度合はクラブ毎に応じた前傾角度に準じて変化すること。クラブ長の長いドライバーは緩やかに、ショートアイアンになるほど角度の度合いは増す。クラブの長さによって変わるスイングプレーンを“適度”に肩の回転軸を用いてキープすることで、アイアンショットのインパクト精度が確実にアップできます。

ゴルフの上達を妨げる手打ちの抑制方法

身体正面を回転させるスイングモーションを
日常からイメージしていたい

身体の正面全体を一枚の板と感じて回転させる
     ‖
腕と身体の運動量が同調する

ゴルフスイングに身体の捻転を作るな!

ゴルフスイングは上半身と下半身を連動させて動かすことが大事。これまでは下半身を制御して上半身との捻転差を生むことが飛距離の原動力とされていましたが、その理屈は最新理論であり得ないと証明されており、積極的に下半身を動かす(回転を促す)ことがスピードを生むのです。

「身体の中心軸」

身体の中心軸はゴルフスイングの左右の動きを制御できる要素。ほぼ全てのゴルファーが意識してスイングされているはずです。

「肩の縦回転軸」

身体の前傾に対して発生するのが肩回転軸。ドライバーに比べて前傾が深くなるアイアンショットにおいては肩回転軸がスイングプレーンのベースとなり、インパクト精度の全てを担っている。

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