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今月のゴルフ愛 最後の一滴「覚悟の向き方。」

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ゴジラをやっつけたのは「海神(わだつみ)作戦」である。神に対峙するは神である。傲慢な人類が招いた地球環境の変化を抑え込むべく、全世界で進行中の大作戦がSDGs*である。日本語作戦名は、「持続可能な開発目標…」という。

不適切な時代を不適切に過ごしてきた僕ら時代人は、仕事に宴会と寝不足の体を引き攣りながら、ダボ、トリ、ダブルパーと続いても270ヤードも飛ばせばご満悦だった。が、還暦を迎える歳ともなれば、猛烈な打ち下ろしホールに神風とカート道路が複合的に絡まなければ270ヤードは到達しえない。ましてや、夜も10時半を回れば眠くて仕方がない。とにかく、現状維持したいのである。それをもって「持続可能なゴルフ」と称されれば、「齢なんだから飛距離は諦めなさいよ」と言われているようでどうにも切ない。「飛距離も維持しながらスコアアップ!」と考え、「永続性を伴う発達課題」として取り組んでみる方が、未来が明るくなる。

飛距離は気になるが、スコアに粘着性が滲み出すようになった。「飛距離アップ」的な思考は、維持を目的にスコアアップへの開発目標に変じる。道具選びはやはり重要だ。データ計測をしながら有料でマッチングしてくれるお店も増えている。お金のかけどころは、安心という心理的なマッチングにある。身体が錆びて色んな箇所に痛みを抱えるようになれば、スイングも変わる。プロにスイングを教えてもらうのと同程度に柔軟運動や筋トレ方法も大切だ。去年より飛ばすぐらいであれば、まだまだ求められる。グリップがガビガビに硬化してヒビ割れているならば交換した方がよい。小さくも大きなことにこだわりたい。「いつまでもゴルフするねん!」と覚悟の向き方が変わったようだ。
Sustainable Development Golf style。略して、SDGs「ずーっと発達し続けるゴルフスタイル」を求める次第である。

※Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)

 

内本浩史(うちもとひろし)
BUZZ GOLF 主筆

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