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白か?黒か? |“白黒つける時”、メーカーメッセージの真意。

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9月7日より発売された人気シャフト、「スピーダーNX」の最新モデル「ブラック」。
フジクラが新作で告げるメッセージは
“白黒つける時”、
BUZZではその真意を解明するべく試打を敢行。
フジクラシャフトをよく知る目澤秀憲コーチが特別に性能検証に協力してくれた。

試打検証
プロコーチ
目澤秀憲さん
めざわひでのり、1991年2月17日生まれ。日本では数人しかいない「TPI(Titleist Performance Institute)レベル3」所得プロコーチ。松山英樹のマスターズ優勝をサポートした実績は有名。国内ツアーでも多くの選手をサポートしている。

速いっ!

普段は「ベンタスブラック」を愛用する目澤秀憲コーチ、「スピーダーNXブラック」を打った第一印象からインパクトエリアのスピード感に驚かされる。

「ここ最近、ドライバーシャフトはフジクラに限らず“大人しい挙動”のモデルばかりの印象。それは460㎤という大型ヘッドがスイング中に及ぼす負荷に負けない剛性にシャフトが適応してきた過程だと感じていますが、『スピーダーNXブラック』はその過程を突き抜けて一気に別次元に行ってしまった感覚が第一印象でした」。

ここ数年で味わったことのない振り味、そしてスピード感。目澤コーチであってもジャストなインパクトにアジャストするまで数球を要していた。

最新型先中調子は切り返しで判断できない

先中調子系のシャフトの手元剛性は高めで、切り返し時点で合う合わないが明確だが、「ブラック」は剛性感がありながらも不思議と柔軟さも感じられるため、手元系を好むプレーヤーにも馴染む。

“合う合わない”がはっきりする
スピーダーらしさ、潔し
白黒つける時がきた!

「スピーダーNXブラック」は、いわゆる中間から先端が走る“先中調子”のモデルだ。

「『ブラック』を選ぶメリットは明確です。ボールが上がらない・つかまらない、という原因で飛距離ロスをされているプレーヤーは、うまくシャフトに負荷がかけられていないのが原因ですから」。

シャフトはゴルファーとクラブヘッドをうまく繋ぎ合わせる役目を担う。だからこそ、スイングに対してシャフト挙動が硬すぎたり、あるいは大人しすぎたりするとシャフト補正機能が十分に働かず、アマチュアゴルファーにとってはボールが上がらない・つかまらないというロスを起こしてしまうのだ。

「『ブラック』はインパクトエリアで加速できるシャフト、この挙動は一言で言うと“やさしい”(補正機能抜群)。プロや上級者には主にカット軌道のスイングに絶妙にマッチしますし、スライス傾向の強いアマチュアにも、素晴らしく貢献してくれるはずです。ただ、昨今の大人しめな挙動のシャフトを好みとしているプレーヤーにはマッチしにくいのも事実。ターゲットプレーヤーがはっきりしているだけに打てば、“白黒”はっきりできるスピーダーらしいシャフトです」。

“白黒がはっきり”する。そんなシャフトは同じ先中調子のスピーダーエボリューションⅦを思い出す。

「確かにエボⅦの系譜はありますね。しかし当時感じていたオフセンターヒットのバラツキ感は『ブラック』には一切ない。これまでの中先調子系シャフトにはない安定性は『NX』の系譜が継承されている感覚があります」。

先中調子の「スピーダーNXブラック」、この新シャフトをわかりやすく表現するなら、あらゆる飛距離ロスを解消できる、ことに尽きるだろう。「ブラック」が合うか合わぬか・・・同NXシリーズの「ブルー」や「グリーン」と合わせて試打をすれば一目瞭然、「ブラック」のスピード感があなたのスイングに必要であるかは白黒はっきりつけられる。ハマったあなたは、しばらく「ブラック」一択だ。

スピーダーらしいインパクトエリアの加速感で思い切り叩ける

ハーフウェイダウンからフォロースルーにかけての加速感が、「ブラック」のパフォーマンスを象徴する。ボールのつかまりを促し、弾道打ち出し角を上げる効果を生み、主にシャフトが積極的に動くことでスイングが最大限加速できるゴルファーにマッチする。

イメージ:
NXブラック→シャフトが動いて、いいインパクトに導くベンタス→シャフトが邪魔をせず自分の力でいいインパクトに導く

LS(低スピン)系との相性抜群

浅重心でインパクトロフトを抑えて低スピンを促すのがLS系モデル。飛びのポテンシャル大で、うまく打ちこなせれば飛距離の可能性を秘めているが、実際一般アマチュアには難しい。「ブラック」はつかまりと打ち出し角を増やせる効果があり、飛びヘッドと相性よし。多くのゴルファーに夢を見させてくれるシャフトでもある。

スピーダーNXブラックの技術

「VTC」(ヴァリアブル トルク コア)
先中調子をベースにして、トルクを緻密にコントロールできるフジクラ独自の「VTC」を搭載。ヘッド挙動を緩やかにして、操作性と安定感を向上している。

独自のEI最適化、
先端の曲げ剛性アップ
つかまる、高弾道、飛びの先中調子、走り感の強い先端部の曲げ剛性を高めることでインパクトのブレを抑制。左右のバラツキを軽減させる。

問い合わせ/藤倉コンポジット株式会社 TEL03-3527-8433

撮影=高橋淳司
取材協力=豊洲ゴルフベース

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