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ゴルフをしているのに、なぜか太る?「太りたくない人」のずるいラウンド食トレを考えてみる|食トレで変わる、その一打!Vol.51

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週末はゴルフを楽しんでいる。
18ホールを回れば、それなりに歩いている。
それなのに、なぜか毎年少しずつ体重が増えている・・・。

 これは、加齢に伴う活動量の低下やホルモンの変化に加え、同じ量のたんぱく質を摂っても筋肉になりにくくなる『アナボリックレジスタンス』が重なることで、40代以降は、10年でおよそ10%ずつ筋肉量が減っていくと言われているからです。

 では、「太らない」習慣づくりに活用するには、どうしたらいいのでしょうか?

提案

せっかくなら、
18ホールを歩ききる

 2025年に発表された研究では、18ホールを歩いてプレーした場合、平均約1万7000歩、活動エネルギー消費は約880kcal。一方、カートを使った場合は約6300歩、約456kcalにとどまりました。対象は若い男性ゴルファー16人のため、数字はあくまで目安です。それでも、同じ18ホールでも、歩くかカートに乗るかで活動量が大きく変わることはわかります。せっかくラウンドするのであれば、できるだけ歩いて、しっかりエネルギーを使いたいものです。

提案

水分をこまめに
補給する

 私たちの身体は、食べたものをそのままエネルギーとして使っているわけではありません。食べ物からエネルギーを取り出して使う「エネルギー代謝」には、さまざまな化学反応が関わっていて、そこには水も必要です。つまり、脱水して疲れてしまえば、「歩けない=運動量が落ちる」というだけではありません。せっかくゴルフという、長時間エネルギーを消費できる機会があるのに、その機会を十分に使えなくなってしまう。だから、痩せたい人ほど、エネルギーを使える身体にしておくことが大切です。

 夏は過ぎても、暑い日は続きます。秋以降は、夏ほど喉が渇かないため、意外と水分不足になりやすいこともあります。喉が渇いたと感じる前から、こまめな水分補給を忘れずに。

厳重注意!

アルコールは水分補給に
なりません!

アルコールには利尿作用があり、脱水のリスクを高めます。さらに、運動後に大量のアルコールを摂取すると、たんぱく質を一緒に摂っていても、筋たんぱく質の合成が低下した研究もあります。これは大量のアルコールを使った実験で、ビール1杯で同じことが起こるという意味ではありません。ただ、身体づくりを考えるなら、知っておきたいポイントです。

提案

ラウンド後の夕食は、
主菜を中心に

 以前は「運動後30分以内がゴールデンタイム」とよく言われました。今では、そこまで急いで食べなければ筋肉がつかない、というほど単純には考えられていません。運動直後だけでなく、その後24時間程度は筋たんぱく質の分解と合成が活発に行われています。そこで十分なたんぱく質を摂ることは、筋たんぱく質の合成を促し、筋肉の維持や回復を支えることにつながります。

 筋肉量を維持・増加できれば、エネルギー消費量を保ちやすくなり、持久力も高められます。疲れにくくなれば、自然と活動量も増える。よいスパイラルにつながっていくのです。

 太りたくない人ほど「食べない」より「使えるように食べる」。

 週末のゴルフを身体づくりにも活用する、ずるいラウンド食トレの心がけです。運動の時間を別に作るのが難しくても、ゴルフならすでに予定に入っている。だったら、その1日をちょっとだけ上手に使ってみませんか。

石松佑梨
いしまつゆり。管理栄養士、数々のトップアスリートたちをサポートする食トレのスペシャリスト。著書の「過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー」(かんき出版)はアスリート必携の1冊だ。

参考資料= ・Fujita, S. (藤田聡), 立命館大学スポーツ健康科学部「身体圏研究連続シンポジウム」講演録, RARA Newsletter vol.6, 立命館大学.
・Burd, N.A. et al. (2013). “Anabolic resistance of muscle protein synthesis with aging,” Aging Cell.
・O’Donnell, S. et al. (2026). “Riding a Golf Cart Versus Walking: A Study on the Physiological and Performance Differences in Tournament Golf,” European Journal of Sport Science.

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