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特集

告白|Fujikura Speeder NX White

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日本の女子ツアーで10年以上、使用率No.1を誇るフジクラ。
今年は新作「スピーダーNXホワイト(以下、ホワイト)」が登場。
すでに「ホワイト」を使った19歳の加藤麗奈が優勝するなど話題になっているが、
そのシャフトに興味をもったのが約1年ぶりに復帰した川満陽香理だった。

取材・文=野中真一 撮影=小林司
取材協力=フジクラゴルフクラブ相談室 五反田店

フジクラスピーダーNX ホワイト
●フレックス/40(R2、R、SR、S)、50(R、SR、S、X)、
60(SR、S、X)、70(S、X)
●トルク/4.7(50-S)
●調子/先中
●価格/49500円

「1年ぶりに試合に出たら、
『ホワイト』を使っている選手の
飛距離が10ヤード伸びていた」

ヘッドは変えずに
シャフトだけを変更

 2歳半の息子を育てるママさんプロゴルファー・川満陽香理。7月下旬のステップアップツアー「カストロールレディス」で約1年ぶりに試合復帰した。川満プロはその試合の練習ラウンドで驚いたことがあった。

 「昔からよく知っている選手と練習ラウンドしたのですが、ドライバーの飛距離が伸びていた。今まではそんなに飛ぶほうではなかったのに10ヤード以上飛ぶようになっていた。『ドライバー変えたの?』って聞いたら、『ヘッドは同じ。シャフトだけ新しくした』って。それが『ホワイト』でした」。

 川満プロ自身も昔からスピーダーシリーズを使っていた。

 「私は『エボ2』から『エボ4』『エボ6』と偶数モデルを使っていて、『NXシリーズ』になってからは『グリーン』『ゴールド』などを使っています。今は『グリーン』がエースなのですが、練習ラウンドをきっかけに『ホワイト』に興味を持ちました」。

 さっそく『ホワイト』を打ってもらうと、キャリーで230ヤード、トータル250ヤードを超える好結果が出た。

 「これはつかまるし、飛ぶ! ダウンスイングで加速する感覚が『グリーン』『ゴールド』とは違う。練習ラウンドで回っていた選手が飛んでいた理由がわかりました。すごくポテンシャルは感じるから、シャフトを替えるかどうかコーチとも相談したいです」。

 約7年前から川満プロのコーチを務めているのが目澤秀憲氏。目澤コーチにも『ホワイト』を打ってもらった。

トラックマンの計測データについて川満は「いつもよりヘッドスピードが出ていた。キャリーで238ヤードはあまり出したことがないです」

川満陽香理
かわみつ・ひかり/1987年5月3日生まれ、沖縄県出身。2011年のプロテストに合格。2016年に結婚後もツアーに出場し、2021年にはステップ・アップ・ツアーで2勝目を挙げた。2024年に第1児を出産。出産後もスポット参戦を続けている。

白翔

海外ツアーで優勝する選手から、女子ツアーのトッププレーヤーまで
数多くの選手と契約している目澤秀憲。
「スピーダーNXホワイト」の印象は?

「新世代の先中。つかまるのに
スピンレスにならず高い球が打てる」
───目澤秀憲

ヘッドスピード48m/sでも
バックスピンは2500回転前後

 目澤コーチはスイングだけではなくクラブやシャフトについても選手にアドバイスしている。

「ホワイト」を打ってもらうと、「フジクラらしいスピード感があるシャフトですね。中間から先がしなるのでつかまりがいい。ただし、今までの先中系と違うのはドロー回転がかかっても、スピンが減りすぎることなく、高さを出せることです」。

 トラックマンで検証すると目澤コーチがヘッドスピード48m/s前後で打っても、バックスピン量は2500回転前後に抑えられていた。

「この数字はすごいですね。今までの先中系だと、つかまるけどバックスピンは2000回転を切ることもありました」。

 なぜスピンレスになりすぎないのか?

 「従来の先中系はインパクトでフェースが返ってロフトが立つ。だからスピンが少なかった。『ホワイト』は先端部分の挙動が安定しているから、ねじれが少ない。インパクトゾーンでフェースが返る方向にねじれるのではなく、適度にロフトがついたままストレートに動く。だから適正スピンの高弾道ボールが打てます」。

 どんなゴルファーに向いているのか?

 「一番オススメなのは、ボールをつかまえられない人やスライスに悩んでいる人です。ただし、バックスピンを抑えているので、意外と私のような『ベンタス』ユーザーでも打ててしまうし、ハマったら『ベンタス』より飛びます。川満さんの場合、『グリーン』より飛距離は伸びると思いますが、あとはスイングタイプとの相性ですね」。

 取材後も「ホワイト」をテストしていた川満プロ。自身も長年フジクラシャフトを使ってきた経験から、女子ツアーでフジクラシャフトが人気の理由について話してくれた。

 「選手からするとシャフトを選びやすい。『エボシリーズ』の頃から奇数モデルと偶数モデルで特徴がわかれていましたし、『NXシリーズ』になってからも『グリーンの後継がゴールド』とか『ブラックの後継がホワイト』とかはっきりと特性が出ている。その上で、シャフトのクセがどんどんマイルドになってきています。今年の『ホワイト』は『ブラック』ほどクセがない。だから使う選手が増えていると思います」。

 10年以上No・1続いているフジクラだが、その勢いはさらに加速しそうだ。

目澤秀憲
めざわ・ひでのり/1992年2月17日生まれ、日本大学ゴルフ部出身。数々のトッププレーヤーを指導してマスターズ、PGAツアー、欧州ツアー、日本男子ツアー、日本女子ツアーなどで優勝に導いた。TPI(タイトリスト・パフォーマンス・インスティチュート)で最上位のレベル3を取得。

TECHNOLOGY

先端・中間・手元で
異なるトルク設計

シャフトのトルクを先端・中間・手元と部分ごとにコントロールする設計によって、先端から中間部の捩れ剛性を高めた。

「フジクラらしい走り感が気持ちいい。
ドローヒッターと相性が良さそう」

「ダウンスイングからインパクトにかけてのフジクラらしい走り感が気持ちいい。少し右に打ち出して、フェアウェイに戻したいドローヒッターと相性が良さそう」

トラックマンでミート率1.5を連発していた目澤コーチは「ミート率も良かったですし、インパクトロフトが13、14度あるのに、バックスピン量が2500回転におさまるのが良かったです」と語る。

「自分でも驚く飛距離、
ダウンスイングの加速感を
はっきりと感じます」

TECHNOLOGY

新しい角度の
第2バイアス層

「ゴールド」「バイオレット」とは異なる角度の第2バイアス層を組み合わせたことでヘッドスピードアップを実現した。

約7年前から川満を指導する目澤コーチ。スイングはもちろん、クラブやシャフトについても相談する間柄だ。『ホワイト』の走り感とつかまりの良さについて、二人の評価も一致。

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