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BUZZ GOLF 2021年3&4月号 発行
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フォーティーン高崎本社3階の品質管理課を訪れると、そんなメッセージを込めた創業者の声が改めて社のポリシーとして聞こえてくるかのよう・・・。
フォーティーンの創業者であり、クラブデザイナーとして取材でお世話になった竹林隆光氏(故)と貴重な縁あって、私・編集長Gは同社とは長くいい付き合いが続いている。もちろんセッティングにフォーティーンは常時セット、ウェッジはすっかり私の感覚の一部になっている。フォーティーン=ウェッジは私に限らず不動だが、昨今はフォーティーン=アイアンというムーブメントも確実にある。その価値観を作ったのが「TB-5 FORGED」だ。“打感”にこだわり、単一素材による軟鉄鍛造構造でとことん機能追求し、キャビティバック形状の限界を超えた『シアターブレード』を搭載した、精悍かつやさしさのアイアンだ。「TB-5」は同社における歴代最高のヒットアイアンとなり、発売から今に至る約4年の間、支持され続けてきた。ファンが待望したのはこのアイアンを確実に超える存在、「NEW TB-5 FORGED」だ。
「前作『TB-5』が多大なる評価をいただき、11月8日に発売となった新作は取り扱い店舗数が圧倒的に増えました。この瞬間(10月初旬)は出荷に向けて検品作業中。全てにおいて“フォーティーン品質”で出荷できるよう厳格な基準を設けて検品を進行しています」。
忙しい中、私の押しかけに応えてくれたのは品質管理課の新井明生さんだ。個人的な所感だが、フォーティーンの製品の品質管理は相当厳格でなければ成り立たない。その理由は世にない新形状を生み出せる開発力があるから。『シアターブレード』という機能と美しさを兼備する新形状を鍛造で成形する工場の技術、そして新井さんをはじめとする品質管理課の検品あって、初めて全てを完璧な品質で出荷できるのである。不良品を見せてもらうと、常人では判断できないほど微細だ。
「これまでフォーティーンのいくつもの新提案とともに鍛造工場の技術も一緒に向上し、新『TB-5』の仕上がりはじつに美しい。しかし細部のしわや傷、フェースからネックへの流れなど工業製品である限り微細な不良箇所は必ずあり、それらは私たち品質管理課でしか判断できません。開発部が苦心して生み出した最高のアイアンを完璧な状態“フォーティーン品質”で出荷するために私たちは毎日の検品作業を妥協できないのです」。
店頭に並ぶ「NEW TB-5 FORGED」にはこうしたサイドストーリーがあって、初めて完成に導かれている製品であることを知っていただければ嬉しい。創業者が亡くなってもう11年が経つ。「TB-5」が新たな価値観を作り出している現実を嬉しがっているのでは? と新井さんに問いかけると・・・。
「検品作業が激務すぎて、趣味の釣りも行けずに可哀想だねって笑っていると思います」。
新井さんは竹林氏がこよなく愛した趣味の釣りを通して知り合い、フォーティーンに入社した経緯がある。ともかく、“クラブは美しくなければならない”という同社のポリシーは具現化され続けている。とくに「NEW TB-5 FORGED」を手に取れば誰もがそのモノづくりの誠心誠意に共感できるだろう。20年以上も同社のプロダクトを見ているが過去一に美しく、そしてかっこいい。
編集長G
シリーズのターゲットプレーヤーは道具にこだわりを持つベテランプレーヤー。精悍な単一素材の軟鉄鍛造アイアンでありながら、バックフェース部のシアターブレード構造でボールの上がりやすさ、つかまりやすさなどやさしさを機能化させている。11月8日に発売された新作は打感などフィーリング機能がさらに向上し、既存の「TB-5」ユーザーはもちろん、より多くのプレーヤーを確実に魅了できる至極の軟鉄鍛造アイアンである。
アドバイス
品質管理課
新井明生さん
フォーティーンの品質管理課は7人で稼働。一人ひとりが熟練の検品技術を持っている。
問い合わせ/株式会社フォーティーン TEL027-387-8760
写真=田中宏幸
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