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トルクフリーパターを使うからストロークがオートマチックになると思われがちだが、みらいコーチは「ニュートラルなアドレスから始めることで、トルクフリーパターの寛容性を活かした、再現性の高いストロークを引き出しやすくなる」と強調する。
「トルクフリーパターとは、ストローク中のフェースのねじれを極力抑える特殊な設計が施されたパターのこと。つまり、アドレスで決めたフェースの向きが保たれやすいのです」(みらいコーチ)
だからこそ、狙った方向に打ち出せるセットアップがより重要となり、トルクフリーの特性が加わることでストロークの再現性がより高まるというわけである。ゴルフでは昔から“パットに形なし”といわれ、様々なスタイル、構え方が容認され、そのスタイルに対応した様々なタイプのパターが開発されてきた。もちろん、今でもその伝統は受け継がれており、“トルクフリー”でさえ選択肢の一つといえる。
「正しいセットアップにはヘッドの形状、ネックのパターンや位置、サイトラインのパターンなど様々な要素が関わってきます。トルクフリーパターで構えにくさを感じる場合は、もちろん他のモデルを試してみることも大事だと思います」(みらいコーチ)
動きを語る前に、いかに自然に狙ったラインに正しく構えられるのかが重要。まずはニュートラルなアドレスを体得することから始め、その上で、トルクフリーパターを含め様々なモデルを試してみてはどうだろうか。
手首を親指側に折って構えてしまうとハンドダウンが強くなりアームローテーション型のストロークになってしまう。トルクフリーパターを使いこなすためには手首に角度を付けないことが肝心だ。
腕とシャフトの水平を保ったまま、上体を前傾させることでヘッドを地面方向に下げていく。
モジモジしない位置にボールと手の位置があればOK。ボールとの距離感がわからなくなった場合は、③から始めて①の形(腕とヘッドの位置関係)を確認してもよい。
正しいシャフトの傾きはフェースの見え方でチェック。ほんのわずかにフェースインサートの白が見える程度が適正で、フェース面が広く見えてはいけない。ハンドファースト気味にシャフトが目標方向に倒れて見えるかもチェックポイントとしたい。
直営店限定で7月に発売された「スパイダーZT」は、即完売。いかにスパイダーファンたちが話題のゼロトルクを求めていたか、期待度が伺えた。10/10よりレフトモデルが登場。
“ゼロトルク”ブームの火付け役となったL.A.B.ゴルフ。様々なネック形状のゼロトルクパターを次々にリリースしている。
積極的に新たなアイデアのゼロトルクパターをリリースしているPXG。東京・青山に置く「PXG AOYAMA」でフィッティングが可能。
取材・文=高梨祥明 撮影=田中宏幸
取材協力=Lounge Range 武蔵小山
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