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怪我の功名、さらなる境地へのプレリュード。プロゴルファー 蝉川泰果〝重き1勝〟への新感触。|N.S.PRO MODUS3

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“ビタッビタッ”に付いた!
キャリア最高のアイアンショットを経験、
新シャフト「LT」でさらなる境地へ。

ツアープレーヤーのクラブセッティングからは、その時々の選手のパフォーマンスを鏡に写したかのように推し量ることができる。新モデルを積極的に試したり、ミスショットの改善を試みたり、コースコンディションに合わせたり、目的に応じて目まぐるしく進化しているのである。“人間はロボットではない”、日々の鍛錬に応じて進化するスイングに、蝉川選手は新作のアイアンシャフトのテストを2024年の終盤戦で実践していた。
「アマ時代から信頼するエースの『MODUS3プロトA』でしたが、フィーリング的にボールがつかまりすぎる感じになっていて、うまくフェードが打てないと感じていた。もっとつかまりが抑えられるシャフトをテストさせてほしい、とリクエストして新作『LT』を提案してもらいました」。

テストを試みたのはダンロップフェニックス。求めるニーズに“完璧”なシャフト挙動を感じ取り、即実戦投入した結果、いわゆるビタッビタッにピンに絡んでいった。
「自分の感覚では“ビタッビタッ”と付くのは、18ホール中の13ホールはピンに絡む感覚。昨季のフェニックスは自分のキャリアの中でも、最高のアイアンショットが打てた。パターが噛み合っていれば、優勝者といい勝負もできた試合でした」。

蝉川選手曰く、ややハードだという「LT」の感触は、しなりが適度に抑えられてスイングへの追従性・操作性が増した。課題としていたフェードボールの精度もアップし、さらなる境地へとアイアンショットを進化させる。
「例えばビトウィーン(番手の合間)の距離に対して、弾道を曲げてコントロールできる感覚が生まれました。フェードを打てば自然と距離を落とせ、ドローならバックスピンを消して距離をキャリー+で計算できる。ショットを緩めることがないので、より安定性に繋がる」。

トッププレーヤーであっても力感に差をつけての距離調節はシビア。フルショットに近い感覚こそが、精度キープに大切であるかが伺える。
「コーン・フェリーツアー参戦で得た課題、そして怪我で休んだオフを経験したことで、自分が目指すべき進化を俯瞰視できた。2024年は勝つことができず悔しいシーズンだったので、今年は日本ツアーで是が非でも1勝したい」。

インタビューの終わりに、改めて聞いてみた。
──キャリアの中で日本ツアーの賞金王は獲りたいですよね?
蝉川 もちろんです。
──今季、チャンスがあったら目指したい?
蝉川 今、私に言えるのは、とにかく1勝を挙げたいことです。

新たなアイアンショットの精度を武器に、“重き1勝”に向かって堅実に歩んでいる。

ロングアイアンほどスムーズに振り切れる

「LT」(TOUR 110)は全体的にハードなシャフトで、弾道の操作性を追求するアスリートにうまくマッチしそうですね。ハードなわりにロングアイアンの振り抜きがとてもよくスムーズ、高弾道が打ちやすいのが魅力です。ロング・ミドルは振りやすく、ショートはそのハード感で操作性の良さが際立ちます(蝉川)

プロトタイプLTの正体 [ MODUS3 TOUR 110 ]

パワーのあるプレーヤーのテクニックに応える剛性設計

先端から中間の剛性を高めて、適正スピンで方向性を安定させながら、テクニックで弾道の高低が打ち分けられる性能を実現している。スピード感を持って振り抜ける軽量の重量帯ながら、パワーヒッターのテクニックに応えるシャフト特性を持っている。

ウェッジシャフトとしても優秀な「LT」(TOUR 110)

ウェッジシャフトに求めるのは、意図したボールの高さ、縦距離の合わせやすさであり、通常はアイアンシャフトと異なるモデルを採用することが多いのですが、「LT」はとてもいい感触。ショートアイアンに感じた優れた操作性が共通しています(蝉川)

撮影=高橋淳司
取材協力=樫山ゴルフランド

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