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怪我の功名、さらなる境地へのプレリュード。プロゴルファー 蝉川泰果〝重き1勝〟への新感触。|N.S.PRO MODUS3

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4月に開幕した日本ツアーに彼の姿はなかった。
蝉川泰果、日本を代表するトッププレーヤーは、年初のアメリカツアー参戦中に負った負傷の回復に努めていた。
この特集はあくまでBUZZ流で蝉川選手の“今”をお伝えしていきたい。

2022年、パナソニックオープン、日本オープンでアマチュアとして史上初のツアー2勝を挙げてセンセーショナルなデビューを果たした蝉川泰果選手。2023年には日本シリーズJTカップに史上最年少で勝利。誰もが認める日本を代表するトッププレーヤーの一人である。余談だが2024年の暮れ、新作「G440」の撮影でピンゴルフジャパンのアンサー・オフィスに訪れていた際、彼とたまたますれ違い挨拶を交わした(蝉川選手は覚えていないだろう)。“笑顔”、“礼儀”。トッププレーヤーは好青年であり、一度取材の機会を得たいと感じていた。4月半ば、今特集で再会を果たした蝉川選手はもちろん第一印象通りであり、その力強いコメントの一言一句に聞き入ってしまった次第だ。
「年初から参戦していた『コーン・フェリーツアー』(米国下部ツアー)で負った疲労骨折の治癒にオフを費やしました。今の時点で痛みはまだ少しあるものの、確実に復調して練習も再開しました。動けなかった分、過去最高に太ってしまい(笑)・・・コンディションを整えながら、ショットを調整しています。復活時期は明言できませんが整い次第。この取材が掲載される時には復活しているかもしれません(中日クラウンズから復活)」。

聞きたいのは米国ツアー参戦の手応えだ。日本のトッププレーヤーが感じた率直な感想を聞きたい。
「ドライバーの飛距離で段違いのバケモンはいますが・・・基本的にショットクオリティで日本ツアーとの差はそう感じない。世間で言われるほど海外と日本のパフォーマンスの差はないと感じています。結局、勝つためには飛距離だけでなく精度が問われます。強い選手はフェアウェイを外さず、例外なくうまいゴルフを展開しているんです。怪我を治すために休んだ期間、自分に必要なパフォーマンスは何か、トップにいる選手との差は何か、俯瞰視できる時間があり、レベルアップするべきはアイアンショットの精度、安定性だと感じていました」。

蝉川泰果

せみかわたいが、2001年1月11日生まれ、兵庫県出身、アース製薬所属。2022年にパナソニックオープンに勝利して史上6人目のアマチュア優勝。同年の日本オープンも制し、史上初のアマチュアでのツアー2勝を挙げた。2023年には史上最年少で日本シリーズJTカップに勝利。

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