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特集

プロフェッショナルが提案する『ドリルの章』前編

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正しい動作を継続して実践すること、
意味ある努力を提案します!

福岡県にアマチュアゴルファーの上達に献身するティーチングプロフェッショナル集団がいる。

RESWING
多くのドリルを用いて新しいスイングづくり
REMIND
スイング理論やマネジメント
RESTYLE
ゴルフ上達で新しいゴルフライフを

3つのREをテーマにした「アールイーゴルフ」だ。
彼らの最大の強みはカリキュラムが日々進化していること。
11人のインストラクターによるあらゆるレッスン症例、それを改善してきた実績の洗練によってアマチュアゴルファーに本当の“上達の近道”を提案できる。
今号では4人のプロフェッショナルが代表して登場、それぞれ実績ある最強のドリルを提案してくれる。
上達するか否かは……皆さんの努力が試されている。

(左から)
パッティングの精度は気づかないズレを補正できる毎日の取り組みが左右する!
──木原 勇也

上達の最短距離はクラブ特性から逆算したスイングの原理を知ること!
──知念 貴見高

PGAティーチングプロアワード受賞 運動力学に応じた飛距離アップ論を発明!
──草場 翔

あらゆる経験値から最適最善を提案するドリルの達人!
──森 貴之輔

森 貴之輔の提案

森プロはジュニア時代から名門日本大学を経た後、アメリカでの理論の体得やプロキャディ活動、そして選手としても日本オープンに出場するなど豊富な経験値の持ち主が得意とするのはドリルの提案。
彼の提案するドリルをやり続けられる方は必ず明るい未来が待っている。

もりたかのすけ、PGAティーチングプロB級。2006年日本オープン出場、九州オープン6位と選手としての実績も持ち合わせたプロフェッショナル。

@MORI.REGOLF

インスタでは森プロ自らが飛距離アップのドリルに取り組む日課をアップしている。

例えば今日の練習で100球打つとしたら
半分の50球、やってください!
両足閉じ打ち

確固たる軸の形成、
正しく腕を使う
黄金ドリル

ドリルの最大の目的は、反復動作で正しい動きを身につけることですが、人には癖という厄介な習慣となっている動作があります。スイングにとって癖が正しく働いているならOKですが、それを修正するには努力が必要になります。1万回理論という言葉ありますが、意味のある反復動作を沢山こなすことが大切です。

私が提案する「両足閉じ打ち」は全てのミスの症状に対応できる優れたドリルです。ゴルフスイングの究極は“正しくクラブを使う”こと。それを実践するには身体を正しく回転させる軸の形成と、その回転エネルギーをクラブに伝える腕が正しく使えるかがポイント。要はでんでん太鼓の物理的な動きをスイング動作に融合させることが究極なのです。

実際、「両足閉じ打ち」すればわかりますが、それなりにボールは飛ばせますし、この飛距離のみでラウンドも可能です。両足はその回転スピードを加速させる役目を担っていますが、体重移動が加わることで“軸”の動きが意識から消えてしまうことが上達の妨げそのものなのです。

スイングは軸を感じること、そして回転エネルギーに沿って腕はやわらかく積極的に使うこと。この鉄則を身につけられる最高のドリルが「両足閉じ打ち」なのです。

ドリルの鉄則
フォローでグリップエンドと肘がターゲットを向くように積極的にローテーションを使おう!

下半身の役目
両足による体重移動は、あくまで身体の回転スピードの加速装置の役割。ボールを正しく打つ要素は上半身に集約されている。

でんでん太鼓の動きを
スイングに融合させる!

クラブヘッドのスピードを担う動力は、身体の回転であり、それを伝えるのが腕の役割。この物理的な動作の本質がわかると、「軸の大切さ」、「腕(グリップ)のやわらかさ」など、あらゆるレッスンワードの本質が理解できるはずだ。

知念 貴見高の提案

ジュニアゴルフが盛んな沖縄出身、名門興南高校で腕を磨く。
個性溢れるプロフェッショナル軍団・アールイーゴルフを率いる若きヘッドプロは、キャンセル待ちが続出する人気を誇る。
自らの選手経験で体験したゴルフスイングの核心を惜しみなくアマチュアゴルファーのレッスンに注ぐ。

ちねんきみたか、新設された「ロイヤルゴルフラウンジ」(福岡市南区)で人気のパーソナルレッスンコースを開講中。

@CHINEN.REGOLF

ボールがつかまらずスライスに悩む初中級者は
今日から実践したい、ゴルフクラブの使い方
重心アングル
グリップ

正しいゴルフスイングは
ゴルフクラブの特性を
理解することが前提

私はゴルフを始めて、複数人のインストラクターから身体の使い方を学びました。ゴルフスイングの動きは特殊ですが、その必要性を当時は理解できていませんでした。私自身、ゴルフスキルが一気に伸びるきっかけとなったのは、ゴルフクラブの特性を勉強して知識として持てたから。それまで点だったスイング理論を線にできたことが、アマチュアゴルファーの悩みを解決できる核心を提供できる今日に生きています。

ゴルフクラブをアドレスした時、プレーヤーから見てヘッドの重心は必ずシャフト軸の右側にあり、例外なく“開きやすい”特性にあります。テークバックからトップポジションまでクラブ特性に促されてフェースが開く(スライスの原因)、開いたものを無理矢理閉じる(カット軌道・チーピン)、全てはクラブ特性の“開きやすさ”がそうさせているのです。

上級者はヘッド重心をうまく管理して適度なフェースローテーションでボールをコントロールします。弾道が定まらない初中級者はまず“開きやすい”特性を克服すること。提案するのは“重心アングルグリップ”です。これまでフェース面でスクエアに構えていたら、クローズ気味に感じますが、クラブを必要以上にオープンに使うことを抑制し、確実にボールコントロールが容易になります。

知っておこう!
ゴルフクラブの重心特性

自分からヘッドを見て、ヘッド後方が重たい(右側に重心がある)特性のクラブは総じて“開きやすい”。この特性を理解して“開きやすい”特性をスイング中にうまく管理(制御)できればボールコントロールは容易になる。

重心アングルで
グリップする順序

  • クラブを肩で支えてバランスを取る
  • 指で軽くグリップを支え、背中を天秤にしてバランスを取る

バランスをとったクラブをそのまま正面まで降ろし、クラブの傾きをキープしたままグリップ

重心アングルをキープできたらセットアップが完了。クローズになるフェースの向きが気になるならハンドファーストにして調節してもOK

  • 重心アングルでグリップしているため、スクエアからシャット(閉じ気味)にクラブフェースを保ってテークバックできる
  • 閉じたフェースをさらに閉じる動きに生じないため適正なプレーンで自然と振れる

ボールをつかまえられないアマチュアゴルファーはテークバックからトップポジションまででクラブフェースを開く動作を必ず行っている

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