
特集

目指したのは様々なシチュエーションでゴルファーが“打ちやすい”と感じられる汎用性の高さだ。
開発者が必須としたのはフォーティーンの財産でもあるユニバーサルソールの採用だった。
開発担当
黒澤孝康
くろさわたかやす。ウェッジ、アイアンなど主に軟鉄鍛造単一素材のプロダクトの開発を担当するフォーティーンの鉄職人。
「RM-α」には打ち方によって最適が選べる3つのソール(58度)が存在した。しかし細分化されたソールをプレーヤーが選ぶ仕組みの必要性は、自分のスキルを把握した主に上級者に限定され、フォーティーンの製品においてその役目は「FRZ」に集約されている。新作「FR-5」が目指したのは、多くのプレーヤーがシンプルに“打ちやすい”と感じるパフォーマンスの汎用性だ。
「フォーティーンには、かつてDJシリーズで完成したソール技術、ユニバーサルソールがあります。スタンダードを目指す新作『FR-5』には最も必要な機能であることは明白でした」(黒澤氏)
ユニバーサルソールはリーディングエッジに寛容性を持たせたバンパー(受け)機能があまりにも秀逸。ヘッドのあらゆる入射に対して、バンパーが地面に触れた瞬間にソール中央へ地面コンタクトを連動させ、ほどよいバウンス効果で、“つるっ”と抜ける感じを与えてくれる。
「基本的にスクエアにセットアップして難なく打っていける“シンプルさ”を目指していますが、全体的にバウンス角は小さめで、フェースを開いたりテクニックにも対応できる。あらゆる打ち方をうまくサポートして好結果に導くのがユニバーサルソールの最大の強みです」。
フォーティーンの創業者・竹林隆光氏は『クラブにできることはクラブに任せてほしい』が口癖だった。実際、竹林氏も率先してやさしいクラブを使い、いつもパープレー前後でラウンドしていた。いいプレーヤーほど自分のスキルにプラスになるクラブを選ぶもの。「FR-5」は多くのゴルファーがクラブ選びの大切さを再認識できる“やさしさ”を体感できる。
[ 上級者 ]シンプルなウェッジワークで無駄な1打を生まない。
[ 中級者 ]アプローチが無難になり、スコアが安定する。
[ 初級者 ]成功を多く経験し、スキルアップを確実にさせる。
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