2025年、最も初優勝に近い男の“勝つための秘策”は、今オフの2月に3年ぶりにスイッチした新たなアイアンシャフトにある。
「これまで私が使っていたのは違う種類のプロトタイプでしたが、新作のプロトタイプ『LT』の提案をオフシーズンにいただきました。私のフィーリングですが、以前のシャフトに比べて全体的に剛性が上がった感じがあり、ややハード。ただ、その利点は大きくしなりが少なくなった分、今まで以上に思い通りの弾道を打ちやすくなりました」。
プロトタイプ「LT」は、岡田選手にとって更なる弾道の操作性に寄与し、そしてさらなる高弾道を放てるようにもなった。
「『LT』を打ってみて顕著に分かったのですが、自分にとってしなりが大きいシャフトは補正機能として働いてくれるのは間違いありませんが、しなりを適度に抑えられればインパクトがさらに研ぎ澄まされるというか、ミスを確実にフィードバックできて、ヘッドの入れ方が都度改善できる追従性が凄い」。
プロトタイプ「LT」の正体を日本シャフトに取材すると3月に発売された「TOUR 110」だと判明した。スペック・性能ともにオリジナルと変わらないという。
「スイングを意識して変えることなく、さらに高弾道を放てるようになったことが最大のメリット。高弾道が打てるのにスピン量が増えず吹け球にならないのが強み。しっかり狙ったエリアを点で止めていけるシャフトだと感じています」。
初優勝の条件は、他の選手とのバーディ合戦に勝つことだ。いかにアイアンショットをピンの近くにランディングさせて止めるかが勝負、ただグリーンに乗せるだけでは話にならない。
「コンディションは絶好調ですし、クラブもこれまでのキャリアで最高のセッティングが実現できた。あとは私が攻めて攻めて、攻めまくるゴルフを展開するだけです」。
2025年、最も初優勝に近い男は燃えている。岡田晃平選手のパフォーマンスに注目いただきたい。
3番に「ZXi5」、4番に「ZXi7」、5番以下を「Z-FORGEDⅡ」のコンビネーションセットとし、キャリーの精度にこだわっている。「3本の3番アイアンは、それぞれ役目が明確。ロフトを2番に調整して距離が出せるもの、シャフトをカーボンにして上がりやすさを強調したもの、そして距離・精度にこだわったものと、コースで必要とされるパフォーマンスに応じてベストな3番アイアンを都度セッティングしています」。
ヘッドのパフォーマンスを生かすのは、優れたシャフトの存在なくしてありえない。N.S.PROのラインナップの豊富さ、そして精度の高さ、私にいつもベストパフォーマンスを提供してくれるし、何よりメイド・イン・ジャパンへの信頼があります。
パワーのあるプレーヤーの
テクニックに応える剛性設計
先端から中間の剛性を高めて、適正スピンで方向性を安定させながら、テクニックで弾道の高低が打ち分けられる性能を実現している。スピード感を持って振り抜ける軽量の重量帯ながら、パワーヒッターのテクニックに応えるシャフト特性を持っている。
撮影=高橋淳司
取材協力=PGMゴルフリゾート沖縄
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