1. HOME
  2. 特集
  3. N.S.PROがカーボンシャフトで勝負する時が訪れた──。 企画者・栗原、新たな一歩への勇断。
特集

N.S.PROがカーボンシャフトで勝負する時が訪れた──。 企画者・栗原、新たな一歩への勇断。

特集

試打会を通じて
新世代が待望した
飛距離特化シャフト。

バトンタッチされたカーボンシャフトのプロジェクト。
新世代が着眼したのは何百回という試打会を通じたターゲットプレーヤーの明確な選定、そして飛距離に特化された性能、必要不可欠なプロダクトだった。

ヘッドスピード30m/s帯のプレーヤーを
研究し尽くした飛び系シャフト

「新世代からは突飛ない企画書が出てくる期待もありましたが、やはり日本シャフトのスタッフは生真面目。現場で自分たちがカバーできていないプレーヤーをターゲットに定めた至極全うな企画でした」(栗原氏)

現場というのは年間90もの会場で開催される試打会のことだ。その中で企画を担当した新世代(営業部・30代/開発課・20代)が感じていたのは、ヘッドスピード30m/s帯の主に高年齢層のプレーヤーへ提案できるカーボンシャフトが手薄なこと。常に飛距離アップを念頭に試打会に訪れる同プレーヤー層にわかりやすく飛びに特化させたシャフトを提案したいという想いは、栗原らベテランスタッフにも容易に理解はできた。

「シャフトでポテンシャル以上の飛距離を実現するのは物理的に無理ですが、インパクト条件を整えることで最大飛距離の理論値にシャフトで近づけられることは可能、メーカーとしてやりがいある挑戦だと言えます。またスイングは千差万別と言われていますが、大きくは何パターンにしか分かれない。ヘッドスピード30m/s帯のプレーヤーのスイングテンポ、クラブパスを研究し、最適を提供できるシャフトができるはずです」。

20代開発者による
飛びの新技術
ヘッドスピードが30m/s帯のターゲットプレーヤーを置き、幾度のヒューマンテストを重ね、一番飛距離が伸びた1本がプロダクトとして正式に採用されている。開発担当も20代の新世代にバトンタッチし、初のプロダクトが製品化。そこには、新たな目線でしか閃くことのなかった技術が搭載されているという。

N.S.PROの冠を
満を持して外した勇断

栗原はこの新たなカーボンシャフトブランドを構想する上で、親交深い何人かの業界関係者と意見を交わしたという。そこで出た会話には“やはり”のワードが決まって出てきた。

「新たなカーボンシャフトは『950GH neo』とのマッチングですか?『ゼロス』とのマッチングですか? というワードでした。私たちがこの約12年も取り組んできたスチールとカーボンのマッチング活動の浸透度を伺わせるとともに、改めてN・S・PRO=スチールなんだと思い知った瞬間でもありました」。

企画がまとまり、開発が進む中、改めてプロジェクト会議の場で新世代から一大決心の提案がされる。

「新カーボンシャフトから、N・S・PROをとりませんか? という提案がありました。日本シャフトのフラッグシップとなるブランドですから、反対意見も覚悟しました。しかし、これまでと違ったものでなければならないのは明白。現場スタッフの強い意志に会社も承認せざるを得なかったですね」。

新作カーボンシャフトの発表は2024年2月に予定されている。どんな新技術が搭載されているのか、とくに飛距離アップを臨むターゲットプレーヤーは待望したい。

日本シャフトは年間90もの会場で試打会を開催。その活動の中で、一番現プロダクトでカバーできていない軽量帯カーボンシャフトの飛距離性能が新作のテーマとなった。

2月発表予定という日本シャフトの新カーボンシャフトブランド。このプロダクトを皮切りに新たなターゲットプレーヤーを定めた企画もされているという。

問い合わせ/日本シャフト(株)・情報解禁は2024年2月にて楽しみにお待ちください。

撮影=高橋淳司

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。