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アマチュアゴルファーが真剣に心がけるべきゴルフボール選びの本質【後編】

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04 ツアーボールの特性を知ろう

ヘッドスピードに関わらず、最高の性能を提供するフラッグシップボール

古江彩佳プロはショートゲームのフィーリングを重視して「TOUR B XS」を愛用。240ヤード超の平均飛距離は好インパクト条件が生み出している。

ヘッドスピード42m/s低スピン条件でのテスト

ツアーボールはディスタンスボールに比べて初速性能に優れるため飛距離のポテンシャルが高い。

上級者ほど、エースボールを確定させるべき

トッププレーヤーたちが愛用する「ツアーボール」。別名“スピン系”ともいわれるパフォーマンスボールに、アマチュアゴルファーが抱くのが、“自分たちに使いこなせるのか”という疑問だ。ヘッドスピードがあまり速くないプレーヤーにとって、飛距離が十分に出せるのか疑問だという読者の声も実際絶えない。

──単刀直入に聞きます、「TOUR B X/XS」のようなツアーボールをアマチュアが使いこなせますか?
小松さん 答えはイエスです。ただ、ツアーボールはディスタンスボールに比べてスピン量が多いことは明確ですので、基本的にインパクト条件が良く安定したショットが打てるプレーヤーがターゲットであることは間違いありません。

──ヘッドスピードへの適応はいかがですか?
小松さん 適応力は幅広いです。むしろ安定したショットが放てるなら、初速性能に優れるツアーボールが飛距離性能は有利なことも多々あります。

──なぜディスタンスボールよりも初速性能は優れる?
小松さん ヘッドスピードが速いツアープレーヤーも対象となるため、コアの硬度が高めなのが特徴。インパクトにロスを生まないため初速性能が高い特性があります。

──打ち手の技術次第で最高のパフォーマンスが得られるわけですね。
小松さん “飛んで”“止まる”、相反する要素を兼ね備えるボールだけに、プロや上級者にとって理想のボールになります。ただ昨今は、ドライバー自体が低スピン機能(浅重心・低重心)に優れているため、スピンが多いツアーボールとの相性もよく、アベレージゴルファーにおいても最も飛距離が出ることも珍しくないです。

──大事なのは“適正スピン”ですね。
小松さん はい、ボール特性だけで大きくスピン性能が異なるため、本来はコロコロ変えるべきではありませんし、上級者ほどエースボールは確定させるべき。そもそもエースボールが決まっていないと、ショットマネジメントも不利ですし、クラブを替える際にも性能に確かなジャッジができません。

ツアーボールの性能差とは

「TOUR B X/XS」ともにスピン性能に優れる甲乙がつけられない性能を持つツアーボールだが、両ボールにはパフォーマンスの個性がある。初速性能が速く飛距離に特化された「X」、ソフトフィーリングでスピンに特化された「XS」と、求めるボール性能をプレースタイルで選ぶことができる。

ゴルフボールの基礎知識

飛んで止まるツアーボールの構造を知ろう

ボール内部の基本構造はディスタンスボール同様、内軟外硬であり、高初速かつ低スピン弾道が打ちやすく構成されている。最も異なるのは最外層のカバーに、ソフトなウレタン素材が採用されていること。全てのショットにスピンを増やす役割を担い、ツアープレーヤーが求めるスピンコントロール(弾道操作性)の源となっている。

[スピン性能の差]

ウレタンカバーのツアーボールはフェースへの摩擦力が優れるため、ウェッジショットで打ち出しが低い。

アイオノマーカバーのディスタンスボールは、反発に優れるため打ち出しが高い。

ブリヂストンボールの中で、
アプローチスピンは「XS」が一番!

※テスト条件は40ヤード

「JGR」も健闘するものの、ツアーボールの「X/XS」のスピン性能は段違いだということが伺える。スピン性能が優れているがゆえに結果がシビアであり、やはりインパクト条件が安定するプレーヤーこそが、そのパフォーマンスを活かすことができる。

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