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BUZZ GOLF 2024年5月号 発行
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Non-fiction
61歳・ガッデム竹田、
超軽量シャフトの“飛ばしやすさ”を学ぶ、の巻
この企画はノンフィクションのストーリー。
年齢とともに切実にダウンする飛距離を取り戻したいと悩む一人のアマチュアゴルファーがシャフトフィッティングに飛距離を見いだした話だ。
ガッデム竹田(61)
BUZZ GOLF営業マン、還暦をすぎて飛距離の衰えに危機感を覚えているリアルアマチュアゴルファー。平均スコア105、平均飛距離自称だいたい190ヤード?
ガッデム竹田(61)は還暦を迎えて著しく飛距離がダウンした。日頃から特別な運動をしているわけもなく、日々衰える体力がそのまま飛距離に反映されているのである。しかし使っているクラブはというと還暦前のもの。現在よりも体力がまだある年齢時に購入したものだけに、現状明らかにハードだ。
「クラブは振り切れる範疇で最大限重たいものを使った方がいいやないですか」と、わかったような、わからないようなクラブ知識をポリシーにしているが、実際にそれが振り切れているか、ということに着目したことはないらしい。自称ヘッドスピードは37m/s、シャフトは50グラム台を使用、いわゆる今の時代でスタンダード「5S」だ。
フジクラフィットオンストアの協力により、弾道計測機・トラックマンでヘッドスピードを測ると33m/s。自称37m/sと乖離する現実にショックを隠せない。
「どおりで飛ばへんはずや・・・」。
キャリー約140〜150ヤード、トータル約160ヤードとレギュラーティでプレーしたいガッデムにとって、あまりにもドライバーの飛距離が足りず酷だ。意気消沈する彼に助け舟を出してくれたのは、ヘッドスピード計測に協力してくれたフジクラ・フィッターの平山直貴さんだ。
「スピーダーNX」の技術である『VTC』を搭載し、先端と手元のトルクを緻密に締めることで高初速・高弾道を実現している。また「スタンダード」、「プラス」に加えて「Xプラス」とフレックスが増えたことで、軽量シャフトのパフォーマンスをより多くのゴルファーにフィッティングできる。
モデル | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|
STANDARD | 33.5g | 9.9 | 先中 |
PLUS | 37.5g | 7.6 | 先中 |
X-PLUS | 40.0g | 6.7 | 先中 |
新「エアスピーダー」のコスメティックはホワイト、ブラックの2色
フィッター平山さんがガッデム竹田(61)に提案したのは、ヘッドスピードを加速させるためのフィッティング、“シャフト重量の軽量化”である。フジクラシャフトは「スピーダーNX」に40グラム台をラインナップして、ゴルファーの体力に応じた振りやすさ・当てやすさを提案しているが、今回ガッデムに試打を薦めてくれたのは、今春リニューアルされたシリーズ2代目となる超軽量シャフト「エアスピーダー」だ。
「『エアスピーダー』がフジクラの超軽量モデルなのは知っていますが、軽いシャフトは軟弱な印象があり、シャフトが振り負けるイメージがあるんです」。
と、超軽量シャフトに不信感を抱くガッデム。ゴルフ歴は長いがいまいちバージョンアップされていないギア知識が露呈された瞬間だ。
「ガッデムさん、新作の『エアスピーダー』には新たにXプラスという超軽量の振り心地はそのままに、中間部の剛性が高く、全体にトルクを抑えた新スペックを用意していますから、必ず結果が出せます」と平山さん。ガッデムが進化するためには、その頑固なまでの古い固定概念を捨てることが第一条件だ。
※マイドライバーでのヘッドスピード=33m/s
エアスピーダー(スタンダード)
ヘッドスピードが約36m/sまで加速できた。ややインパクトのタイミングが合わず、スライスのミスもあったが、わかりやすく超軽量シャフトのスピード感が飛距離に直結することを体感できた。
エアスピーダー(Xプラス)
中間剛性は高く、全体にトルクが抑えられ、インパクトの条件がより安定してスピン量が理想化。スタンダートに比べて1m/sヘッドスピードは劣るものの、ドライバーショットの理想弾道を実現できた。
飛距離を生む第一条件はボール初速をアップさせること、つまりヘッドスピードをアップさせなければならない。方法は二つ、一つはフィジカルアップか、もう一つは使用ギアの軽量化だ。今のガッデムにとって一つ目は論外、ドライバーの軽量化しか残された道はない。平山さんの説得にしぶしぶ新型「エアスピーダー」(スダンダード)を試すと、ヘッドスピードが約36m/sまでアップし、ボール初速も52m/sをマーク。還暦前に若返ったような測定値に驚く。
「約15グラムも軽くなればヘッドスピードが確実に上がるし、何より振りやすいのが驚きです」(ガッデム)。
そして新作から用意されたXプラスを試打。ヘッドスピードは35m/sとやや最速に劣るもののインパクト条件が理想化。スピン量が2000回転後半に抑えられ、トータル200ヤードに迫る飛びで、リアルにマイスペックより約35ヤードの飛距離アップを達成した。フジクラシャフトに感謝だ。
「30グラム台という超軽量シャフトを誤解していたし、何より50グラムからスペックダウンしたくないというプライドがあった」(ガッデム)。
ガッデムに関わらず、“スペックの見栄”がパフォーマンスを阻害しているケースは珍しくないだろう。シャフトの軽量化はスペックダウンというよりギアのフィジカルアップという視点をアマチュアゴルファーは持つべきだ。ドライバーで200ヤードを飛ばしたいゴルファーは、「エアスピーダー」で軽快にヘッドスピードを加速させたい。
わざとらしく驚くガッデムだが、結果は明らか。
新「エアスピーダー」なら200ヤードが現実にできる。
フジクラシャフトの全てのモデル・フレックスと重量に応じた試打ヘッドが用意されて、ベストスペックに必ず導いてくれる。
問い合わせ/藤倉コンポジット株式会社 TEL03-3527-8433
撮影=田中宏幸
取材協力=フジクラフィットオンストア(フジゴルフセンター内)
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