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BUZZ GOLF 2024年1月号 発行
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スピン系と呼ばれるツアーボールの進化はシビアである。
理由は性能がいい意味で変わりすぎてはいけないから。
では今年2月に新発売となるブリヂストンのNEW「TOUR B X/XS」はどんな進化を歩んだのか、ツアーボールを愛用する私たちは注目せざるを得ない。
「正直、これまで使用してきた前モデルには十二分に満足していますし、“変わってほしくない”のが本音」、そう吉田優利は話す。プロアマを問わず、おそらく「TOUR B X/XS」を愛用する全ゴルファーは吉田同様にその性能に満足しているはずだ。この完成度高きツアーボールはどう進化を歩むべきなのか。
鍵を握るのは、やはりツアーシーンでの選手とのコミュニケーションにある。ブリヂストンにはツアープレーヤーたちの使用感を収集するボール評価チームなる精鋭がいる。その何気ない一言が“進化の糸口”になることも珍しくない。今新作は“打感”というキーワードが糸口になった。打感とはいかに・・・。
これまで2世代において「TOUR B X/XS」の進化は、タイガー・ウッズのフィーリングが大きく担ってきた。操作性を重視するタイガーの「クリッキーさ(高い打音)をディープにしてほしい」という要望に、ウレタンカバーに制音・衝撃吸収材を混ぜて“乗り感”を極めてきた。その集大成である前モデルの打ち応えはソフトであるが、とくに吉田のような「X」をエースとする選手にとっては、若干しっかり感があればなお嬉しい、という感想があったようだ。打感改善というリクエストから、インナーカバーに進化を見出す。
「これまでもフルショットの強弾道に有利な高剛性のインナーカバーを採用した経緯はありました。ただ内軟外硬のコアとの剛性差ある組み合わせでは、インパクトの変形時に割れが生じてしまう。長年抱えていたリスクを解消することに取り組みました」。
そう語るのはタイガーがGenius(天才)と称賛する一人、篠原宏隆さんだ。ただ天才たちに不可能はない。そして何よりブリヂストンは世界に誇るタイヤの技術を駆使できる強みがあり、この瞬間に最適素材が見つからないなら新たに素材を開発できる強みもある。
「内軟外硬の特性を維持しながら、コアには耐久性を上げられる新薬品を配合したST・ハイドロコアを開発。インナーカバーには硬質の新素材に無機充填材を配合し、高剛性で高比重のST・インナーカバーを開発。打感をヒントに目覚ましい進化を実現できました」。
「NEW TOUR B X/XS」、「X」ユーザーは本来のしっかり感を感じ、「XS」ユーザーはソフトさの中に芯のある打感、といったポジティブなフィーリングになった。そして内部のゴム素材の高反発・高耐久といった進化は、さらなる弾道のクオリティ向上にも貢献することになる。
DUAL ST TECHNOLOGY
コアとインナーの剛性差で生じる耐久性を克服してさらなる進化を牽引
篠原宏隆さん
ブリヂストンスポーツ株式会社
ボール商品開発部
インナーカバーとコアの剛性差による割れを解消するために、ブリヂストンタイヤの技術をフルに駆使しました。
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