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森守洋が提案する原理原則のゴルフスイング|タイガー、マキロイ…… トッププロ同様のスイング能力は全てのゴルファーが持っているんです!

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ゴルフクラブを
“棒を振る”感覚で
振っていますか?

「本音を言うと…
あんまり形式張ったゴルフレッスンに
意味を感じない…」

人気コーチ、森守洋さんに取材すると決まってそんな型破りな言葉を私たちに投げかけてくる。
では森さんが実施するレッスンとは何か…、それは“棒を振る”という本来のスイング動作を導き出す作業であり、実際、彼の手にかかるとゴルファーのスイングは生まれ変わる

森 守洋
もりもりひろ、1977年2月27日生まれ。多くのツアープロをコーチングする手腕はお馴染み。原理原則のゴルフスイングを同業コーチに指南する“森ゼミ”は人気。東京、学芸大、名古屋、大分と全国にゴルフスタジオを手掛ける。

──森さんにかかると初心者でも嘘のようにスイングが生まれ変わります。どういったレッスンをされているのですか???
森 ゴルフスイングって様々な守り事が多いですよね。セットアップからスイング中のポジション一つひとつに“型”が要求されているようで、人間がそもそも持っている自然に“棒を振る”動きに制限をかけてしまっている。これがゴルフを難しくさせてしまっている最大の原因です。

──ゴルフスイングのレッスンは「腰を切れ」や「股関節」、「ハンドファースト」など守らなければならないワードがありますが・・・。
森 それらを型で考えたらNG。それらの動きは“棒を振る”動きの中で、あくまで自然にできるもので、意識するものではないんです。理想の動きは簡単、アライメントスティックでインパクトバッグを叩いてみてください。この棒で叩くという動きがゴルフスイングの原理原則そのものです。

──確かに“棒で叩く”動きに、いちいちポジション毎の動作を意識することはない・・・。
森 想像してください。子供の頃に楽しんだチャンバラ遊び。“棒を振る”動きに、いちいちポジション動作を意識したことないでしょ? 人間の体はとても優秀、目的を達成するために自然と効率よく動きたがるものなのに、上達が上手くいかないアマチュアゴルファーの皆さんほど、動きに制限をかけている。そんな考えは早く捨ててしまった方が絶対にいいんです。

──原理原則のスイング、とは“棒を振る”という至極真っ当な自然な動きというわけですね。
森 そう、プロアマ問わず私はその“棒を振る”という感覚を引き出すサポートをしているだけ。ゴルフクラブは特殊な形状をしていますが、自然と動きたい方向に動かしてあげることが大事。その大前提が“棒を振る”感覚なんです。最も大切にしたいのは、クラブを上手に扱ってボールを叩くことがスイングの目的。その目的を失い、正しく手段(型)をこなすことを目的にするべきではない、というのが僕の考えです。

「原理原則のスイング」究極の考え方は、
チャンバラは全てオンプレーン
“棒を振る”という動作は、全て支点があり引く動作で成り立っていて、その全てがオンプレーンで振っています。ゴルフスイングもオンプレーンで振ることが重要です。だからこそ、“棒を振る”感覚で引く動作のみでスイングを完成させたい。押す動作はオンプレーンを阻害する動きにしかならないのです。

〝棒を振る〟、
その自然な動きを邪魔しているのは…
左手である。
…だからまずは…

連続素振りを
毎日どんどんやって、
クラブが動きたがる原理を
感覚に落とし込もう!

左手の動きが
自然な〝棒振り〟を
阻害してしまいがち

ゴルフスイングの原理原則を呼び起こすために、私が究極と感じているのは“連続素振り”です。グリップを究極にソフトに握り、スイング中にゴルフスイングの主役であるゴルフクラブが動きたがる法則にうながされるのがポイント。それを感じるには“連続素振り”が最も効果的です。

“連続素振り”をする際にトライしたいのが、右手片手素振りです。右手はゴルフクラブの支点となる役目があるため、スイングの動力源である“引いて(バックスイング)引く(ダウンスイング)”といったスイングの理想的な動きを体感しやすいのが肝。切り返しのタメや、インパクトのハンドファーストなどの仕組みを理解できます。

究極は右手素振りの感覚をスイングにリンクさせること。簡単そうに思えますが、両手になった途端、左手がその動きをさせてくれない。右手素振りと両手素振りの感覚をできるだけシームレスにしていくのが目的。クラブの動きたい方向を腕の感覚で邪魔しないことがポイントです。

シャフト軸からフェース面へ重心が乖離したゴルフクラブは、必ずフェースローテーションをしようする動きを原理原則でゴルファーに求めます。その動きが人によっては手を積極的に使う動きになるかもしれないし、手をフリーにしてクラブに委ねているから腕を使わない、という感覚にギャップが生まれるかもしれない。究極はゴルファーがクラブの動きに委ねるほど、トッププロのようなナチュラルでパワフルなスイング動作に近づくのは間違いありません。

右手素振りの感覚を
両手素振りに
リンクさせたい

右手片手
連続素振り

クラブヘッドでボールを叩くことを意識し、クラブが動きたがる方向、ヘッドを早く動かすためのモーションを感じたい。

両手
連続素振り

左手が加わることで、右手片手素振りのようにクラブを動かせなくなる。右手素振りの感覚を重視し、違和感をシームレスにしていきたい。

例えば腕の自由を
練習器具で奪っても…

クラブの動きたい法則に対し、前半がオートマチックにローテーションを促されていくことが理想。結局、腕自体は意識して使わないのが原理原則なのである。
練習器具/
振り子の達人(10YASHOW10)

森さん曰く!
日本一のレッスン数をこなす
超人気素振り王子

兼濱開人
「クラブが主役」を合言葉にしたシンプルレッスンが人気、学芸大ゴルフスタジオで活躍中。

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