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スポーツの名門 明徳義塾ゴルフ部監督 三木逸子先生のゴルフ課外授業【2】

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取材後記
ゴルファーである前に
一人のスポーツマンとして、
一人の人間として、
礼に始まり
礼に終われ。

努力なくして人は育たない。そして大切なのは礼儀だ。それはゴルフだってビジネスだってなんだってそう。三木先生の教えは、そんな当たり前に改めて気付かされるようだ。15時、授業を終えた生徒たちが続々と明徳ゴルフ道場へやってくる。「こんにちは!」と大きな声でしっかり頭を下げて、取材陣に挨拶をしてくれる学生たちの姿が、スポーツマンらしく心地がいい。

「先代監督の高橋先生から続いているのは、ゴルファーである前に一人のスポーツマンとして人として“礼儀”を重んじること。そこは徹底させています」。

明徳義塾のゴルフ部が誕生したのは1983年(県内初)、当時は打撃練習場もなく空き地でタイヤを転がし、素振りをしたり、発泡スチロールをカットした仮想ボールを打つ活動だったという。部の初代監督の高橋章夫さんがまず徹底させたのは礼儀。スタート前の一礼、ホールアウト後の一礼、そしてプレーしたコースへの一礼という礼儀は明徳ゴルフ部がルーツという。明徳義塾の卒業生といえば横峯さくら、そしてマスターズ王者、松山英樹が有名だがトッププロになってもその教えを全うするゴルファーの一人である。

さて、生徒たちはまずゴルフ道場の打球場の球拾いからスタート。終了後は打球場組と遠征組に分けられて各々の課題に取り組む毎日だ。三木先生は自らがマイクロバスを運転して遠征組をサポートする。この日は中国からの留学生徒とラウンド。初心者の生徒にゴルフ道を丁寧に解きながら、さっと39でプレーして見せてくれた。

3年生で主将を務めた中村巴南さんは、

「ルールや人間性として間違ったことは厳しく叱ってくださるのが三木先生。そして何より、ゴルフで勝てる気がしない(笑)。一人のゴルファーとしても尊敬しています」。

この場から未来のトッププレーヤーが出てくることを楽しみにしたい。三木先生、明徳の皆様、そして快く撮影協力に応じてくれたスカイベイGC様、そして読者の皆様方、ありがとうございました! 礼にて今号のBUZZ GOLFはおしまい。

ゴルフ道場のボール拾いが部活開始の日課。

遠征組の夕礼。先生に礼、練習場に礼、そして校舎に礼。

難関、スカイベイゴルフクラブで生徒たちは技術、マネジメントを養う。

ドライバーで攻めてOBを打ってしまう生徒に、「あんた、スカイベイを舐めちゅうやろ!(土佐弁)」と三木先生から一喝。

アマチュア53勝、三木先生のスイング。よどみのないリズム、熟練のショット技術で確実にフェアウェイを捉えていく。

初心者の生徒をレッスンしながらプレーする三木先生、「12番で5年ぶりにOBを打ちました」。それでも39でプレー、お見事です。

主将を務めた3年生の中村巴南さんは近畿大学へ進学が決まったという。「人としてゴルファーとして尊敬する三木先生の下でゴルフをやれて本当によかった」。

この日は中高女子部と一部男子生徒が遠征。また未来にプロとしてBUZZの取材を受けてください! お世話になりました!

取材協力=明徳義塾中学・高等学校
撮影=高橋淳司

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