超孤独のヘナごる飯 最後の晩餐｜ヘナごる!? ゴルフ珍道中記 2nd SEASON

2024年を迎えた『ヘナごる飯』。いつもは孤独な1人飯だが、今回は過去の連載に登場したメンバーを集めた新年会を開催。楽しい食事会になるはずが、急転直下の展開に・・・。

選銘柄和牛
焼肉 牛亭
五反田店

焼かずに炙る特撰和牛と、
払わずに帰る最終回のヘナ

なぜ、誰も来ない。全員に焼肉を奢ろうと思って、10名用の個室まで予約したのに。ワインバーで知り合ったAちゃんも、焼き鳥屋で意気投合したB社長もLINEすら返して来ない。集合時間はとっくに過ぎている。やっと登場したのはBUZZの名物社員・ガッデム竹田と謎のマスクマン。
竹田　「ひさしぶり〜」
ヘナ　「1年前のゴルフ対決以来ですね」
竹田　「他のメンバーは？」
ヘナ　「まさかのドタキャンです。最後に信用できるのはゴルフ仲間だけですよ」
竹田　「マスクマンもいるし、今日は3人で盛り上がりましょう」
　まずは瓶ビールで乾杯。最初に注文したのはタン塩の盛り合わせ。ネギを新鮮な和牛で包んだ「上ネギたん塩」が名物らしい。
竹田　「今日は私が焼きますよ。ヘナさん、またゴルフ行かへんか」
ヘナ　「ここのネギ塩、絶品ですよ」
竹田　「タンはしっかり焼かへんとね」
ヘナ　「このお店の和牛は炙るだけでいいんです」
竹田　「わかってへんな。焼肉はよく焼きが美味いねん」
ヘナ　「ちょっと火が強くないですか？」
竹田　「うるさいわ〜」

と毎度恒例の小競り合いをしていると一瞬で火が強くなって、楽しみにしていたネギ塩が丸焦げに。
ヘナ　「ほら言ったじゃないですか」
竹田　「ヘナさん、ゴメン」
ヘナ　「このお店は“炙るべし”がモットーなんです」
竹田　「本当にゴメン。実はこの連載、打ち切りが決まりましたわ」
ヘナ　「エーーーー！　こんなタイミングで言わないでくださいよ」
竹田　「3ヶ月前から決まっていて、それを伝えにきました。だから、今日は割り勘で。最後は奮発して『和牛盛り合わせ』で」

連載終了のショックを受けながらも、特選和牛を豪快に平らげるヘナごるさん。
ヘナ　「こうなったらヤケ食いです」
竹田　「無理してたらお腹壊しますよ」
ヘナ　「ちょっとトイレ」

そう言って席を立ってから10分、20分、そして30分。
竹田　「あいつ、最後にバックれよったな！」
マスクマン　「……」

会計は5万円以上。ガッデム竹田に、この雪辱を晴らす機会はあるのか!?

厚切り、特上タン塩、上ネギタン塩の『タン塩盛り合わせ』は3人前で5100円とコスパもいい。

メニューの最初に『焼くべからず炙るべし』というポリシーが書かれていた。

最初の1枚は焦がしてしまったが、炙っただけの特撰和牛は絶品。

割り勘を放棄して、逃げるように帰ってしまったヘナさん。この背中が最後の別れか？