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Go To GOLF!「関東地方ゴルフ練習場編」

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コロナ禍に若年層急増!
ゴルフの“窓口”
練習場が、業界のピンチをチャンスに変える

新型コロナウィルス感染症の収束の目処が立たない中で、ゴルフ練習場のコロナ対策は万全、ゴルフの未来はきっと明るい!


取材・文=田村 一人、撮影=小林 司

川口グリーンゴルフ

埼玉県川口市にある川口グリーンゴルフは、230ヤード、300打席を誇る都内近郊で有数の大型ゴルフ練習場だ。
年間を通じて県民だけでなく、都内からも多くのゴルファーが来場しているが、コロナ禍の川口グリーンゴルフを支えてくれたのは、他でもないそのゴルファーたちだったという。

「4月の緊急事態宣言中に2週間ほど休業していたのですが、お客様から『打席の間隔も(ソーシャルディスタンスとしては)十分だろうし、営業しても良いのでは?』というお言葉を多くいただきました」と言うのは支配人の遠藤 洋史さん。当時は各所で外出自粛が要請されていたが、感染対策を施した上で営業を続けて欲しいという声が圧倒的だった。

そんなゴルファーたちの後押しもあり、川口グリーンゴルフではマスク着用や接触機会を減らすための支払いキャッシュレス化、打席利用後の消毒など感染症対策を徹底。
2週間の休業を経て営業を再開した。4月、5月こそ平日の時短営業(閉店を通常の24時から18時に変更)や土日休業の影響もあり売上が大きく落ち込んだが、それ以降は復調したという。
その来客数の回復を担ったのは若年層を中心とした新規ゴルファーだった。「コロナの影響でインドアでの活動がままならない中、コロナ対策の徹底をアピールしているせいか、遊びとしてアウトドアで楽しめるゴルフが選択されたようです。20代、30代のお客様が驚くほど増えています」と遠藤支配人。

しかし、新規参入やV字回復を喜んでいるだけではない。大切なのはせっかく来場してくれた若年層にどう定着してもらえるかだ。
「若年層の方はグループで来場されているケースが多く、密回避を促す必要があります。感染症にも気を配りながら、グループのお客様にどう楽しんでいただくのか模索中、今後は既存ゴルファーとどのように融合させていくかも検討しています」。前代未聞のコロナ禍だが、そこにはピンチをチャンスに変えようとしている練習場の姿があった。

川口グリーンゴルフ 支配人
遠藤 洋史さん

各所にアルコール消毒液を配置している他、フロントなどスタッフと来場者が交わる場所にはアクリル板を設置し、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐ。

川口グリーンゴルフ
300打席、230ヤードを誇る巨大ゴルフ練習場。24時まで営業しており、アフター5のゴルファーのスキルアップを支える。
埼玉県川口市安行領根岸 3152
TEL.048-286-1010

ハンズゴルフクラブ

コロナ禍でも明るい話題を提供しているのは、神奈川県横浜市にあるハンズゴルフクラブも同じだ。その盛況ぶりをデータで示してくれたのは支配人の鞍橋 義則さん。

「当施設の来場者一人あたりの年間平均打球数は137球くらいで、夏場はそこから10球程度落ち込むのですが、今年は夏も同137、8球程度で推移しました」。

例年は夏場になると打球数は減るが今年は逆の傾向にあり、その要因として挙げられるのが、若年層の急増だ。

「グループやペアを中心に20代、30代のお客様が非常に増え、レンタルクラブの貸し出し件数も通常の3倍程度アップ、来場者の平均年齢は昨年比で6歳も若返りました」と笑顔の鞍橋支配人。川口グリーンゴルフと同様、練習場がカップルたちのデートスポットの選択肢となっている。

そこには来場者に安心感を与えるハンズゴルフクラブの感染症対策がある。

「私たちは、『ゴルフ』に紐づいたコロナ感染者を出さないことを使命に感染症対策をしています。ガイドラインもない緊急事態宣言前からスタッフ同士で試行錯誤を繰り返して、新型コロナウィルス対策に取り組んできました。
当時は、フロント、打席など全部門の友人、知人、さらにその友人、知人に感染者が出ていないかを毎日確認し、施設へのウィルス侵入を防止、今でも変わりありません。来場者様には、(練習中を除いた)マスク着用と検温を徹底いただき、自動チェックインでは距離を保つようにご協力いただいています。
また打席幅は2.6mありますが、感染拡大中は1打席開ける間引き営業で半分の稼働、今でも打席数を通常よりも1割カットして営業しています」。

確かに同練習場を訪れると、日常と変わらなそうに見える光景の中でも、通常の感染症対策に加え、打席やレンタルクラブをこまめに消毒するスタッフの姿が目につく。
ミッションは「世界で一番上手になる練習場」。ハンズゴルフクラブには、コロナと共存しながらそのゴールに邁進しようとする活気があった。

ハンズゴルフクラブ 支配人
鞍橋 義則さん

レンタルクラブや打席は利用毎に徹底的に消毒する。同じゴルフ関連施設でも、練習場はゴルフ場とはまた異なるこまめな新型コロナウィルス感染症対策が必要となる。

ハンズゴルフクラブ
3階建て、全138打席を擁する県内屈指の練習場。全打席にトラックマンレンジを導入し、最先端技術でゴルファーの上達をサポートする。
神奈川県横浜市保土ヶ谷区仏向町1558
TEL.0120-045-041

PLAY SAFE
予約サイト楽天GORAがゴルフ施設と一体となり、
感染拡大防止運動を啓発

国内最大級のゴルフ場予約サイト「楽天GORA」は、各ゴルフ場における新型コロナウィルス感染症の対策状況を同サイトのコースガイド上に順次公開している。
公開されている対策項目は、食事環境の安全配慮や浴室の衛生管理を含め全部で13。
緊急事態宣言解除後の6月上旬に「楽天GORA」ユーザーを対象にしたラウンドに対する意識調査の結果を踏まえて、「楽天GORA」に参画する国内ゴルフ場に向けて各項目への対応可否を確認するアンケート調査を実施したが、この結果をもとに項目ごとの対策状況が表示されており、ゴルファーは事前に状況を確認した上で予約することが可能となっている。

また、マスクの着用や手の消毒といったゴルファーに協力して欲しい感染症対策をまとめた特設サイト「PLAY SAFE」も開設。
各対策を掲示したポスターを作成し全国のゴルフ場へ配布し、コロナ禍の新しいマナーを啓発し、誰もが安心してゴルフを楽しめる環境作りに取り組んでいる。

しかし、ゴルファーがゴルフを楽しむために訪れる場所はゴルフ場だけではない。今回ご紹介したようなゴルフ練習場でも、ウィルス感染を防ぐwithコロナ対策は重要だ。そこで「楽天GORA」では、この啓発ポスターの配布を練習場にも進めることにしている。
早速、川口グリーンゴルフとハンズゴルフクラブでも掲示されており、新型コロナウィルス感染拡大防止に取り組んでいることがうかがえた。

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