トレンドを見つけ出せ！日本女子ツアーウォッチング 1｜吉本ひかる 涙のツアー初優勝！

3年ぶりに
明治安田生命レディス
ヨコハマタイヤゴルフトーナメントで
ツアー取材敢行！

BUZZ GOLFがトーナメント会場で取材した最後は2019年の伊藤園レディス練習日だ。
2020年に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言にて、ツアー会場へのゴルフメディアの立ち入りはNGに…。
それから3年、今もなおツアー取材にはコロナ禍からの厳しいルールがある中ではあるが、今号、BUZZ GOLFはJLPGA大会事務局から特別に試合取材の許可をいただいた。
2023年を戦う選手たちの顔、そして選手たちが手にするギアなどを定点観測しながら今のトレンドを感じてみたい。

取材協力＝明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント

吉本ひかる
涙のツアー初優勝！

明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント
3/9〜12 │ 土佐カントリークラブ

辛い時こそ
笑顔で頑張れ！

日本女子ツアー第2戦・明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメントは2023年より4日間大会としてボリュームアップ。高知県中部海辺の高台にある土佐カントリークラブは、アップダウンあるホールロケーションに強い海風とスピードのあるグリーンによる難コンディションで、例年はいわゆる“耐えるゴルフ”で争われる印象にあるが、4日間とも絶好の天気に恵まれた今大会は如実にスコアの伸ばし合いとなった。

最終日最終組は初優勝を目指す吉本ひかる、そしてささきしょうこ、黄アルムの優勝経験者のペアリングとなった。

「ずっと緊張して苦戦している戦いの中、ようやく13番のバーディでいける！と思い、改めてプレーを楽しんでバーディを獲ろうという気持ちになれました」と吉本。好調のショット、パッティングで最終日3アンダー、ささきとのプレーオフに臨む。

「辛い時こそ笑顔で頑張ってください！というトレーナー（飯田光輝さん）の言葉が印象的で、自然と笑顔で戦えた。コーチ（中島敏雄プロ）と取り組んできた、背中で打つパッティングイメージがよく最後のバーディパットを決めることができました」とプレーオフ2ホール目の決着を振り返る。プロ入り7年目、初優勝を挙げた瞬間だ。

優勝カップが授与された18番ホール、BUZZ GOLFでは2019年5月号にてレギュラーツアーを初めてフル参戦で挑んだ吉本選手を表紙撮影したことがある。

「私は飛距離が出るタイプではないので、アイアンやユーティリティなどの精度が生命線であり、得意ショットです。飛ぶ選手たちと回った時に後ろからバーディチャンスに付けて、プレッシャーを与える。ゴルフは決して飛ばし屋だけが有利じゃない、というところをお見せできれば嬉しい！」とBUZZに話してくれた。あれから丸4年、このインタビューの地で、初優勝で実証してみせてくれた吉本選手。またいつかBUZZの表紙で爽やかな笑顔を披露してもらいたい。

ゴルフは
決して飛ばし屋だけが
有利じゃない！

と4年前、優勝を決めた土佐カントリークラブの最終ホールにてBUZZ GOLFに話してくれた吉本ひかる選手。3年ぶりのツアー取材でその有言実行が観られた。

［ 取材トーナメント ］
明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント
大会レポート

「3日目から一緒に回っていて、素晴らしいプレーだった。今年は自分のゴルフにとてもいい集中ができています。オフにはお世話になっている土佐CCに優勝で恩返しがしたかったですが、この順位で終えたことは初めてだったので、少しは喜んでもらえると思います」と2位のささき。

会場へ応援にお越しだください！
──後藤未有

女子ツアーの魅力は、毎週予想がつかない展開が繰り広げられること。ベテランから中堅、そして私のような若手まで、いい意味で実力が僅差で、誰が勝つかわかりません。そして毎週が熱戦です。開幕戦ではベテランで実力ある申ジエ選手が優勝、2戦目は吉本ひかる選手の初優勝、3戦目は青木瀬令奈選手が最終日をまくって優勝、そして4戦目の山内日菜子選手は主催者推薦からの初優勝です。私も優勝者の中に１戦でも早く入れるように頑張りますので、ぜひ会場でのご観戦と応援をよろしくお願いします！

2023年女子ツアー日程