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BUZZ GOLF 2022年2月号 発行
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つるやゴルフ店頭では今、10月に発売された新作『ゴールデンプリックス TR‐02』の初速性能がバズっている。
1年間に100本以上のドライバーを試打する鹿又氏に試打を依頼、今年イチのボール初速を叩き出した。
その秘密は?
「今年打ったドライバーのボール初速は平均で66〜67m/sくらい。『TR-02』は69m/sを超えてきて、人生初の70m/sが見えました」
鹿又芳典
1968年生まれ。カリスマクラブフィッターとして様々なゴルフメディアで活躍。自身が主宰するゴルフショップマジックでは、現役プロゴルファーから著名人まで幅広いゴルファーのクラブを担当している。
つるやゴルフは2018年から5年かけてカーボンフェースを開発して、2023年に国内メーカー初のカーボンフェースドライバー「アクセルGF」を発売。その後のドライバーにもカーボンフェースを採用している。
TR-02 460 MAX
SPEC
●ヘッド体積/460㎤
●ロフト角/10度
●ライ角/59.5度
●クラブ長/45.5インチ
●シャフト/TENSEI for GOLDEN PRIX TR-02(SR、S)
●クラブ総重量/310g(S)
●価格/99000円
海外メーカーから国内メーカー、そして地クラブまで、様々なメーカーのドライバーを試打している鹿又さん。試打する場所は、千葉県内の練習場「ジャパンゴルフスクール」。トップトレーザー・レンジを導入しており、計測データを見ながら試打することができる。鹿又さんは『ゴールデンプリックス TR‐02 460MAX』を打ちはじめてすぐにボール初速と飛距離に驚いていた。
「だいたい、一般的なドライバーのボール初速は66m/sで飛距離は240ヤードくらい。かなり飛ぶドライバーでも68m/sが限界。でも『ゴールデンプリックス TR‐02 460MAX』は1球目から68m/sが出て、最速は69m/sを超えてきた。飛距離も250ヤード以上飛んでいた。ボール初速も飛距離も今年打ったドライバーでイチバンですね」。
その秘密はどこにあるのか? 鹿又さんが高く評価する『アクセルシリーズ』でもカーボンフェースを使っていたが違いはあるのか?
「昨年発売した『アクセル A40』はカーボンフェースなのに薄めの設計にしたことで飛距離性能を高めていました。『TR‐02』は薄さではなく、強いパワーで弾いてくれる。このフィーリングならヘッドスピードが速いアスリートゴルファーが打っても十分に性能を生かせます。フェースに乗ってから弾くのでインパクトで横滑りする感覚が一切ありません。打感、打球音も上級者好みだと思います」。
つるやゴルフは日本メーカーで最初にカーボンフェースを採用した。2018年からカーボンフェースの開発をはじめていただけにその技術には1日の長がある。『TR‐02』のカーボンフェースは第二世代のレベルに突入。カーボンフェースの中には反発性能が低いと言われるモデルもあるが、つるやゴルフはカーボンフェースの中に柔らかい樹脂(パワーレイヤー)を入れることによってフェース全体の反発性能を高めていた。
さらに鹿又さんが「横滑りしない」といった要因としては、フェース面を特殊な塗装を施し、ザラザラにする仕上げ方によってボールの滑りを抑えてつかまりを良くしていたのだ。
「カーボンフェースとしてもパイオニアですが、つるやゴルフの強みはゴルフショップであり、ゴルフメーカーでもあること。ショップでアマチュアの声をいつも聞いていることが開発につながっている。だからアマチュアが打ってイチバン飛ぶクラブを作るのが上手いです」。
60層のカーボンフェースの中央部分にカーボン素材よりも柔らかい樹脂(パワーレイヤー)を入れている。樹脂部分がしなることで、フェース全体のたわみ量をアップさせた。
『460 MAX』はフェースだけではなく、クラウン、トゥ側にもカーボン素材を採用することで深重心化。慣性モーメントが大きい安定弾道を実現している。
ゴールデンプリックス
TR-02 450 LS
『450 LS』はソール中央部にスライドウェイトを搭載。スピンを抑えた強弾道ボールが打てる。
問い合わせ/つるや株式会社 TEL06-6281-0111 www.tsuruyagolf.co.jp
取材・文=野中真一 撮影=小林司
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